ねこ館長日記

柳沢京子さんが語るきりえと一茶

7月28日、第2回一茶記念館講座を開催しました。今回は、一茶記念館で現在開催中の企画展「一茶365+1きりえ」の作者である柳沢京子さんをお招きし、企画展の元となった作品をどのように創作したかを中心に、一茶俳句と作品の関わりをご講演いただきました。

柳沢京子さんは、テレビ局の広告制作のお仕事から転身、きりえ作品を創作するようになり、代表作である「一茶かるた」を発表されました。その後、一茶の俳句が縁となり、ドイツ各地で個展を開催することとなりました。文化の全く異なるドイツの方々は、一茶の俳句だけでは情景が想像できないが、きりえ作品とともに鑑賞することで理解できるようになるということで、大変喜ばれたそうです。

また、作品に使用している紙は、江戸小紋の人間国宝小宮康孝氏から授かったもので、使用を熱心に勧めてくださった小宮氏には、大変深く感謝しているというお話もありました。