開館期間
3月20日~11月30日(通常営業)
休館日 5,6,9,10月末日(土・日に当たる場合は翌月曜日)、年末年始
※冬季営業/12月1日〜3月19日の間も、平日のみ見学可能
開館時間
午前9:00~午後5:00
入館料
おとな(高校生以上) 500円(450円)
こども(小中学生) 300円(260円)
※( )内は20名以上の団体料金
※障がい者手帳ご提示の方と、
付添いの方1名まで半額
ねこ館長日記
一茶の昆虫俳句で2位のホタル、夏の季語で多くの俳人・歌人がよみました。一茶は300句近くよんでいて、古い俳人では多いほうですね。
信濃町戸草のホタルも、いよいよ増えてきました。6月30日夜8時の気温は19度、風が吹くととまっているホタルが多くなります。下流80匹、上流430匹になりました。
昨年と比較するとこれから1週間がピークです。昨年の3分の1から半分位になるかもしれませんが、自然の営みです。数の増減は数年おきに繰り返すといわれています。
7月5日(土)夜7時からホタルの会で学習会を行います。ホタルの見どころを教えてもらえます。戸草の集会所前集合です。ご参加くださいませ。
一茶記念館のホタルブクロはやせっぽちです。一茶はやせ蛙だけでなく、「やせ蛍」も俳句によんでいます。「やせ」がお好きかな?
痩蛍ふはりふはりとながらふる
6月25日信濃町公民館・信濃町郷土史研究会と一茶記念館の共催行事で、上越市の高田公園周辺と五智国分寺を訪ねました。高田は桜の名所で信濃町の方もおおぜい出かけましすが、歴史的にもつながりの深いところです。短期間ですが、高田藩のお預かり地として、村役人は高田まで出向いています。さらに、商売の相手として、古文書の中に高田の商人が登場します。あじさいの向こうに三重櫓がそびえていました。お堀には蓮の花がわずかに咲いていました。学ぶ旅は楽しいですね。
6月26日信濃町古間戸草のホタル水路の気温がようやく19℃になり、ゲンジボタルの同時明滅が見られるようになってきました。下流側が36匹、上流側で100匹を越えました。鳥居川の取り入れ口に近いカーブの所で、光っていました。わずかですが、ヘイケボタルも見られます。夜8時から8時30分頃が、観察によい時間です。ホタルの夕べをお楽しみください。戸草は暗いので星空もきれいです。たまに夜汽車が通ると幻想的です。
草の葉や犬に嗅れてとぶ蛍
6月24日信濃小中学校6年2組のみなさんが、一茶のふるさと柏原の歴史を学びました。一茶記念館から小丸山公園・一茶の菩提寺明専寺・柏原宿本陣・史跡小林一茶旧宅・諏訪神社、そして、北国街道の坂道を下って学校に帰りました。4万年前にはナウマンゾウが住んでいたこと、400年前に柏原宿が開かれたこと、一茶が200年前に暮らしていたことなど、現地を歩いてイメージできたでしょうか。途中で、毛虫にあったり、モグラが顔をだしたり、なかなか面白い一日でした。引き続き学んでいきましょう。
蛍が飛び始めて数日が過ぎましたが、夜寒いです。6月25日信濃町戸草のホタル水路の夜8時の気温は17℃、雲の合間から北斗七星も見えて蛍日和が近づいてきました。まだ、戸草全体で80匹程度で数は増えてきませんが、ホタルの明滅が各所で見えてきました。もう少し暖かくなったら、たくさんのホタルを見ることができます。
植込(うえこ)みに昨日のままのほたる哉
我家や町の蛍の逃所
6月21日に開催した一茶記念館講座では、俳人で、「炎環」主宰、「俳句αあるふぁ」編集長の石寒太先生に「行きて帰る心」と題してご講演いただきました。
題からは、非常に難しい内容を想像されるかもしれませんが、さにあらず、松尾芭蕉の俳論「くろさうし」にある演題の言葉をキーワードに、多数で作る「ダイアローグ」である連句が、芭蕉によって歌仙になり、さらに、明治時代に正岡子規によってその発句部分だけが独立して、個人で作る「モノローグ」の俳句になっていった過程を、非常にわかりやすく解説していただきました。
「行きて帰る心」とは、俳句(発句)において、一つの方向に向かった心を、もう一度引き戻す形にすることがポイントであるという意味です。石先生は、明暦の大火で庵が焼失したのち、旅に死ぬ一生を選んだ芭蕉の生き方を例に、ご自身の闘病体験にも触れながら、人生もまた「行きて帰る心」だと、残りの人生を、最期に良かったと振り返れるものに今からでもしていきましょうと、集まった皆さんに語られ、会場からも盛大な共感の拍手が送られました。
一茶自筆資料は残念ながらあまり多くありません。一茶没後100年を過ぎた1900年代には、多くの写しあるいは、偽物が作られるようになりました。「一茶全集」を見ても、写し資料を活字にしたものがたくさんあります。だから、これからも、本物は見つかってくると思います。
さて、一茶の門人吉村魚淵(なぶち)に宛てた手紙も、そのひとつです。今年、199年ぶりに本物が見つかりました。勢いがあって、しっかり書いています。この横に、今まで伝わってきた写し、偽物を展示しましたので、比べて見てください。
入館された方にお聞きすると、答えはハーフハーフです。是非、本物の一茶に会いに来てください。末尾の俳句を紹介します。
神送 鳶ひよろひゝよろ神の御立げな
1816年(文化13)10月7日の手紙です。
7月18日から、次の企画展「猫と犬と一茶」が始まります。みなさんの投稿有難うございました。『猫と一茶ふたたび』『犬と一茶』の出版も間近になってまいりました。お楽しみに!
ところで、館長さんはいらっしゃいますかと、声をかけてくれるお客さんが多いです。一茶記念館で、一茶の次に愛されているのは、どうも、館長のうみちゃんらしいですね。毎日やってきて、資料棟のツグラの中でお昼寝しているらしいです。ぜひ、企画展を見にきてくださいね。
恋猫や答へる声は川むかふ
蛍の飛翔が各地で話題になってきましたが、信濃町はこれからです。例年、6月末から7月上旬がホタルのピークです。みなさんぜひ、どこかでホタル観察をお楽しみください。
北信濃でもっとも多いのは、信濃町古間戸草の芋川用水の取り入れ口からホタル水路沿いです。6月20日から観察を始めました。
いました。ゲンジボタルが合計12匹、ピークまでには10日位かかります。7月5日(土)にホタルの会が、ホタル学習会を行うそうです。ぜひおでかけください。
今年はどのくらい出てくれるでしょうか。楽しみですね。
昨日は、流れ星も見えました。
蛍見の案内やするや庵の犬
涼しさにぶらぶら下(さが)る毛虫哉 一茶
今年は全国各地で毛虫(マイマイガの幼虫)が大発生しているようです。皆さんのお宅の周りはどうでしょうか?一茶記念館の裏手の小丸山公園でも大発生しており、職員がこまめに除去していますが、追い付かない状況です。ご来館の際はご注意をお願いします。
さて、今週の土曜日は、俳人の石寒太さんをお迎えして、第2回目の一茶記念館講座を開催します。松尾芭蕉の俳論『三冊子』の「行きて帰るこころ」という連句論から、俳句と連句の違い、共通性、特質をお話しいただきます。皆さん是非ご参加ください。
【一茶記念館講座】
日程:6月21日(土) 14時~16時
演題:「行きて帰るこころ」
講師:石 寒太(俳人/「炎環」主宰/「俳句αあるふぁ」編集長)
料金:一茶記念館入館料(大人500円)で聴講できます
開館期間
3月20日~11月30日(通常営業)
休館日 5,6,9,10月末日(土・日に当たる場合は翌月曜日)、年末年始
※冬季営業/12月1日〜3月19日の間も、平日のみ見学可能
開館時間
午前9:00~午後5:00
入館料
おとな(高校生以上) 500円(450円)
こども(小中学生) 300円(260円)
※( )内は20名以上の団体料金
※障がい者手帳ご提示の方と、
付添いの方1名まで半額